絵本作家・たかいよしかず先生 インタビュー

絵本作家・たかいよしかず先生 インタビュー

Tesoro Mio 2022年新商品の「くろくまくんシリーズ」のデザインをしてくださった、京田クリエーション代表取締役社長・絵本作家のたかいよしかず先生。 商品がついに販売開始となった今、改めて「くろくまくん」というキャラクターに込められた思いを聞かせていただきました。

お話を聞いた人:たかいよしかず

たかいよしかず

(株)京田クリエーション代表取締役社長・HAPPY CREATOR
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション代表取締役社長。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。
★明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」
★兵庫県西宮市キャラクター「みやたん」
★海洋堂ホビー館四万十キャラクター「うまのすけっぴ」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。

その他の主な作品に、
★『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵
★『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(くもん出版)
エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』 『生きる力が身につく本シリーズ』(大日本図書)『ようかいむらシリーズ』(国土社)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。

◆ 株式会社 京田クリエーション
◆ たかいよしかず公式サイト

「Baby Kumon(ベビークモン)」の公式キャラクター

「くろくまくん」について

高井先生作品

0・1・2歳向けの教育サービス「Baby Kumon(ベビークモン)」の公式キャラクターとして、絵本やCMで親子のみなさまに親しまれているキャラクター。

ー「くろくまくん」の誕生までの裏側には、どんなストーリーがありましたか?

くろくまくんは元々、今を去ること30年ほど前、レターセットのキャラクターとしてつくったのですが、なんとそれがボツ!「こんなにかわいいキャラクターなのになんで?」と思い、とにかく表へ出すきっかけを狙っていました。

その後、紆余曲折を経て2008年にくもん出版様から絵本が出版されました。絵本の中では、ちょっとおとぼけの「くろくまくん」の日常を描いています。

ー1度は没になったキャラクターだったなんて驚きです!「くろくまくん」や絵の色・素材・デザインなど、こだわりのポイントはありますか?

最初に絵本を作ったときに、外国の絵本のように少ない色数でおしゃれな絵本を作りたいと思っていました。なので「おはなし・くろくま」シリーズ(※1)は、黒+1色になっています。

(※1)『おはなし・くろくま』シリーズ(くもん出版)

ただ、お話によってはどうしても4色いるものもあります。僕の仕事は絵本作家にとどまらず、イラストレーター・デザイナーでもあるので、文字の形であったり、白の余白の面積であったり…と、デザインについてもいろいろこだわりはありますね。

たかい先生の、絵を描く時のスタイルについて

ー絵を描く時に普段使っているものや愛用品などはありますか?

普段使っているものは、「ユニボール シグノ」の黒の太字ですね。サイン用は「uni プロッキー」を使っています。

ーやはり絵本作家様はこだわりのペンがあるんですね!お仕事関連でなくてもいいので、たかい先生が個人的に好きなものや趣味などはありますか?

好きなものは、妖怪・怪獣・駄菓子屋・昭和レトロ・木のおもちゃ・切手コレクションとかですね。趣味は、映画鑑賞・展覧会・作品制作ですが、仕事も趣味のうちの1つだと思っています。こちらは命がけですが…。笑

ープライベートでも常にアンテナを張っているということですね…!多趣味でいらっしゃることも、絵本を作り出すにあたって引き出しが広がるきっかけになるということですかね。

グッズ作りのお話をさせていただく時も、いつもたくさんの楽しいアイデアをいただいておりますが、その発想力や創造力の感性は、どのように磨いているのですか?

いいものを見ることです。
趣味と言った映画は、年間50本は映画館で観たいと思っているのですが、最近はコロナ禍でなかなか行けなかったので、昨年2021年は16本しか観れませんでした。でも展覧会は、2021年でも33本は見に行きました。

あと、今はヨシタケシンスケさん(※2)という絵本作家さんが出たことによって、絵本というものに対して大人の読者がすごく増えたと感じています。

(※2)ヨシタケシンスケ…絵本デビュー作『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)などで知られる、絵本作家・イラストレーター。

ーそんなにたくさん!やはり絵やデザインの世界では、あらゆるインプットの時間が大切なのですね。

そのように色々なものを見た上で、実際に絵を描く(アウトプットする)時に大切にしていることや、心がけなどはありますか?

子どもたちにも伝わる楽しい作品にすることと、
ヨシタケシンスケさんのような大人の方への気付きを与えられる作品もできればと思っています。

2022年の新商品「くろくまくんシリーズ」

ー常にインスピレーションを高めているたかい先生。先生の数々のアイデアから出来上がった楽しいグッズたち!

スゴロクゲームシート

スゴロクゲームシート

子どもが大好きなスゴロクゲームを楽しめるレジャーシート。お出かけ先でもおうちの中でも使えるアイテム。

スゴロクバックパック

スゴロクバックパック

大容量なだけじゃない!表面を開くといつでもどこでもスゴロクゲームが楽しめるバックパック。

ショルダーバッグ

ショルダーバッグ

くろくまくんのお顔モチーフがポイント。保冷機能付きのボトルホルダーもあって機能面もバッチリのショルダーバッグ。

ポーチ

くろくまくんのお顔はボア素材でふわふわのポーチ。ちょっとした小物入れにぴったりなサイズ。

ー「くろくまくんが好きな子どもたちへ」「くろくまくんシリーズグッズを使ってくれている子どもたちへ」
最後にメッセージをお願いいたします!

たかいよしかず先生×Tesoro Mio×とある店舗さま のワークショップイベントのお写真。(2022年3月)

ピクニック・アウトドアにピッタリなスゴロク付きバックパックやレジャーシート!
屋外・屋内にかかわらず色々なシチュエーションで使ってもらえると嬉しいです!

以上

インタビューを終えて

今や子どもたちやママパパに広く愛されている「くろくまくん」は、一度は没になるストーリーがあったのですね。

「くろくまくんシリーズ」のグッズをようやく販売まで実現できた今日ですが、そこには「くろくまくん」の歴史や、たかいよしかず先生の常に止まることのないインプットの量があってこそのグッズであることを、改めて痛感しました。

このTesoro Mioの「くろくまくんシリーズ」を通して、更にたくさんの方にくろくまくんを愛してもらえるよう、私たち自身もくろくまくんに愛情を持って展開していきたいです。

これからくろくまくんを身に付けた子どもが増えていきますように!